【東京オリンピック・パラリンピックへの影響】
(記者)
続いて新型コロナのオリンピック関係なんですけど、状況は着々と変わってはいるんですけども。まず今夜にバッハ会長と安倍総理の電話会談。これ東京都知事も入るという話ですが、それもあるんですけども、一方でまず聖火リレーについてなんですけど、大会の延期をめぐる判断が出るまでは、トーチを使ったリレーを行わないで、ランタンに灯した聖火を巡回させる形になると。これに対してランナーの人たちいろんな反応が出ていますけども、まずこのやり方についてと、この聖火リレーについては知事はどういうふうに受け止めていらっしゃるかお願いします。
(知事)
聖火リレーというのは、オリンピック、このギリシャで始まって以来、またそれが再開されて、1930年代から一貫してこれが継承されてきた、極めて重要なものであります。ですから、日本もギリシャからこれを受け取って、どのように日本中を周回するかというところが、この三つの密を避けるということがございます。そうすると、どうしても沿道に人が密集すると、この密を避けるにはどうしたらいいか、それからまた一緒に走る場合、グループで走る場合もございますから、その密をどうしたら避ければいいかという、その判断から、車で運ぶってことになったわけですね。この原則にのっとってなさっておられるので、今のところはやむを得ないかなと。しかし、その聖火は、福島から全国へ巡るのであるという、この復興五輪としての精神を変則的な形ですけれども、やられてるということについては、多くの方に理解されてるのではないかと思いますけれども、選ばれてる方にとっては大きなショックだったということであります。今、ショックを受けているのはもちろん聖火で選ばれた方でありますけれども、一方で、観光からさまざまな経済分野、生活、支障があちらこちらに出ておりますので、ここはしっかり耐える以外にないということで、本当に残念ではありましたけれども、聖火に選ばれた皆さま方も、選ばれたというその誇りは、発表されてる以上、生涯その方の財産になるということでございます。ですから、それを心の中に灯し続けて、自分はこの人類が平和を祝うスポーツの祭典でその聖火を運ぶ、その1人に選ばれたんだというその誇りをぜひ失わないでいただきたいというふうに思います。
(記者)
よろしくお願いします。先ほどの質問に対してのお答えの中で、準備は着々と進めていくというお話があったんですけれども、例えばその五輪が延期になるか、いつまで延期になるかということに関して、国のもしくはIOCの決着が出るまで、予算執行を一部止めたりとかそういうことはお考えではないということでしょうか。
(知事)
実は予算が執行できない場合がありますね。例えば、今、事前合宿をすると。具体的には例えば、伊豆の国市で柔道、あるいはパラリンピックのパワーリフティングですか。これはどこでしたかね。そうしたところでは、お越しにならないと。またカナダもこれ静岡県ではありませんけれども、お越しにならないと。こういうふうなことになりますと、それに関わる予算が浮くことになりますので、こうしたところは、それをどういうふうに処理するかっていうのは、これからの課題ですけれども、例えば、できることっていうのはありますね。今、パラリンピックの聖火のリレーについて、人を選びながら、どういうコースを導入していくかということで、3月末までに決めなくちゃいけないというふうなことがございまして、そうしたできるところは全てやっていくと。ただし外的な状況で、どうしても今予定している、例えばテストマッチができないとか等々がもう出ておりまして、こうしたことについての予算は、その分は執行はできないという。どうするかっていうことについては、これからです。今、日々動いてるということでございますので。
(記者)
つまり、今の段階で何か止めるとかっていうことはお考えではない。
(記者)
そうです。私どもは相手がありますものですから、こちらは常に開催するという前提で、開催県として常にその姿勢はぶれないで、いわゆる最終決定がなされるまでやっていくということであります。
【新型コロナウイルス感染症対策】
(記者)
すみません、コロナに関連してもうちょっとなんですけど。先ほど知事から話がありました、文科省が今日ガイドラインを出したという、この学校再開についてですけれども、都道府県によって状況って今かなり変わってきている、その中で一律学校再開するっていうことについては、知事のお考えはどうなのかっていうのをお伺いしたいのが一つ。それと、先ほどありました状況別に三つに地域を分けて、徐々にこの自粛要請を解除していく、リスクの低い活動からしていくっていう方針で、静岡県は一定程度収まっている地域ということでしたけれども、そうすると県民に対して、例えば小規模なイベントですとか、飲み会ですとか、これからのシーズンお花見ですとか、そういったものは、やってもいいのではないかというか、そのへんの知事のお考えをお伺いしたいんですけれども。
(知事)
そうですね、学校に関しましては、教育委員会と密に連絡をとりながらやらなくてはいけないと。これはただに子供たちだけでなくて、保護者の方々にとっても重大な関心であるので、私どもはその三つのカテゴリーの中の第2のカテゴリー、すなわちそれなりに収まっていると。そこでどうするかっていうことについては、今日は教育委員会の方、近々ご発表される予定のはずなので、そのスケジュール感について、お願いいたします。
(名雪健康体育課長)
教育委員会の健康体育課長の名雪と申します。現在、今日ですか、文科省の方から事務次官通知がございましたので、それを受けて、教育委員会として、県の方針、学校再開に向けてのガイドラインを踏まえて、通知を26日ぐらいまでには、学校の方へ発出したいというふうに考えております。以上です。 |